こだわりのリアルシリーズ　「リアルシロクマ」

何年か前、ロスに行ったとき、

「CMにつかわれている動物はほとんどが作り物だよ」

と聞かされたことがありました。

彼はジムさんといって、映画屋さんから転身して

CM専門のリアルの動物の着ぐるみと

アニマトロニクスを作る会社のオーナーでした。

彼が言うには、

「動物愛護協会の力が強いのと、

動物だと思ったように動いてくれないだろ」

「いつまでに撮影がUPしないといけないとき

着ぐるみやアニマトロニクスだとそれが

ピッタリの時間に終わるんだ」

と言って笑っておられました。

日本でもそんな時代がくるかもしれない。

このご時世CM予算だって限られています。

時間がコストの中でいちばんだと考えれば、

ニーズはあるだろう。

それよりなにより、

リアルな着ぐるみを作る担い手がいない。

今がチャンスだ。

と思ったものでした。

美大でもムカシほど具像彫刻に力を入れてないのが実情で、

抽象メインのいまでは作れるバックグランドがほぼない。

という現状です。

モノ作りの世界は現品が全て。

見て、いいかどうかで決まる。

言い訳が利かないビジネスです。

いいねー!!

と感じてもらいたい!!

よし、なんとかするぞ！のマインドさえあれば

なんとかなるものでしょう。

思いは大切です。

でも、実行するには仕掛けと技術と戦略が必要です。

弊社は迷わず、でも、つまづきながら約2年かけて

3次元ソフトで原型を作り、機械で削り出すフローを構築しました。

これは成功だったと思っています。